2007年8月12日日曜日

無限のリヴァイアス 鑑賞録

 
 こっちに来て初めて風邪をこじらせて家に閉じこもってました。
その間友達に借りたDVDを見ました。

「無限のリヴァイアス」

なんつうか初めてこんなアニメを見ました。
苦虫を噛み潰したようなやり切れない感じで、
消化しきれなくてモゴモゴしています。

あらすじは航宙士養成所で訓練をしていた400人の生徒達が事故に巻き込まれて8ヶ月漂流する話です。その間テロリストに間違われるし、内部で反乱が起きるし、生きるためにもう人間の欲望でシッチャカメッチャカです。

8年近くも前の作品のなのにこんなに色褪せないのはやはり
脚本の面白さから来ているんだと思う。ノーベル文学賞作家ウィリアム・ゴールディング(William Golding)の「蝿の王」を下敷きにした、権力が持っている負を産み出す力や革命の退廃を骨子にして政治を巧みに捉えた作品。危機を乗り越えある者は暴力支配を試み、ある者は規則功利主義を試み、またある者は宗教で弱者を救済しようと試みる。この作品は誰一人として正常な人がいないのがこの作品の見所。

主人公はアニメ界を代表するウジウジ君、碇シンジに負ける劣らずのウジウジ君です。その主人公がラストに白旗をあげるというSFロボットものとして嘗てないエンディングに脱帽です。勝つことだけが全てではないという現実の世界でもリンクする点がいくつもあり考えさせられました。

後半でイクミという主人公の友達が政権を取り艦内放送で

『過ちを犯すな!揉めるな!争うな!なじるな!傷付けるな!普通でいろ!…傷つけたくない でも、もし傷付ける奴がいるなら 俺は… 俺は… 俺は… 俺は―――――ッ!!』

この言葉がとても印象に残る作品でした。
オタクの友達に色々アニメを薦められるけど
どんな秀逸な作品を見てもキャラクターに対して思い入れがないのは
やはり自分はオタクになれないんだな~って感じた(笑)

でもこの作品は自分の中で大事な作品として心に留めておこう。

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